2015年4月22日水曜日

スターネットの器 作り手を訪ねて 1

先日益子で、スターネットの器を作っていただいている工房を
いくつか訪問する機会に恵まれたので、
これから何回かに分けて紹介していきたいと思います。

今日は、佐藤敬さん。
熟練の技を持つ、若い作り手です。
粉引き、刷毛目の独特な質感が印象的な佐藤さんの器





佐藤さんの工房は、益子町の自然豊かな場所にあります。外には登り窯も。



 


決してとても広いわけではない工房のなかで
沢山の粉引きの器が作られています。
器を成形しているのは、佐藤さんただお一人。
蹴ろくろという伝統的なろくろを使っています。

工房では他に3~4人のスタッフがろくろ以外の作業を担当しています。




写真は湯のみに化粧土をかけているところ。
黄粉引きの器は、成形した土が完全に乾く前に
化粧土と言われる泥や石の粉などが混ざったものをかけ
完全に乾燥させてから窯で素焼きをします。
その後、透明のうわぐすりをかけ
もう一度窯で焼き、完成となります。


この化粧土の具合によって、また窯へ入れる際の詰め方
焼き時間、天気によっても
黄粉引きの色味は繊細に変わります。
同じ黄粉引きの器でもそれぞれ色味が異なるのはそのためです。




化粧土をかけ、乾燥中のたくさんの器たち。このあと素焼きされます。 





 訪問する直前に焼き始めたという窯の前に立つ佐藤さん。




スターネットでは黄粉引き以外にも
白い粉引きのお茶碗を作っていただいています。
益子店、東京店両方で取り扱いがございます。


新生活を始めた方、気分を変えて新たな器をお探しの方。
佐藤さんのやさしい人柄が伝わるような
よく手になじむ器で、春の食卓に温かみを添えてみてはいかがでしょうか。