2011年11月26日土曜日

LOVE MIX-Hiromitsu Yoshiya

愛するものを飾りたくなる気持ち。
愛がこもっているものを愛おしく思う気持ち。
吉谷さんにとって、愛するもの、愛すること
とはどんなものなのか。



アトリエを訪ねて多摩へ。
いつものパイプ姿をみせて、にこやかに
迎えてくださった吉谷さん。

これまでstarnetでは
古典絵画技法のテンペラ画など合わせて
4回個展を開催。5度目となる展覧会は水彩画。
今までのような精密な工芸的なものとは違い、
もっと自由に色を重ねて描いていく。

テーマは「LOVE MIX」




額縁は部屋と作品の境界線をつなぐもの。
大切なのは、絵を含めてひとつの作品となること。
だからこそ、既製品ではなく額縁も製作したいと思う。
仕事仲間の岡部さんに枠をつくってもらって
吉谷さんが完成させる。
石膏で下地、その上に赤茶とゴールドペイントを
施していく。こったデザインではないけれども
石膏で出たムラ感や角がすこし丸くなった感じが
作品ととてもよくマッチする。ワックスで仕上げて
感触をよくしたり、愛する作品がよりよく見える
ようにと手をかけていく。
(手前のゴールドの額縁が完成品。)



1日の大半を過ごすアトリエ。
すべて自分の愛する世界観にあう色、布、家具。
床のチェック柄もご自身でペイントされたそう。
細部にまでごだわり抜かれたお部屋。
気に入るものがみつかるまで、
「とりあえず」
の状態では絶対に過ごさないという。

「これはこうあらねばならない」

デザインはその上に成り立っているもの。
そういう美しさの法則の上に、
吉谷さんのアトリエもあるように思う。
見るものを虜にする強烈な世界観。



木口木版の原板。
蔵書表にとオーダーをもらって製作したものなど。
原版自体の美しさに圧倒される。
どれもしばし見とれる美しさ。



吉谷さんの愛するものたちが無造作に
レイアウトされている。


吉谷家の屋上から

雲やけむりが好き。

だそうだ。
くっついたり、離れたり形を変えながら、
また形になっていく。
糸が集まってキレイな柄のレースになるように。

吉谷さんの美の原点「LOVE」
マーブル模様のようにMIXされるLOVEの世界。
ようこそ、吉谷博光ワールドへ


みんな見にきてね! -吉谷博光


LOVE MIX Hiromitsu Yoshiya
starnet東京 2F
12月3日(土) - 12月11日(日)
会期中無休

☆詳しくはこちら
☆12月7日発売の「ミセス」(文化出版局)に
LOVE MIX-Hiromitsu Yoshiyaの記事が掲載されます。